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『鍼灸医術の門』 柳谷素霊著

第十一節 治穴配合の方則及び臓腑取穴法

 以上で我々は鍼灸の仕方を知つた。が、具体的な病人を前にして、如何に治療穴を選択し、如何やうな操作を与ふべきであるかについて考へねばならない、それには脉証によりて陰陽虚実臓腑を決定し、補瀉すれぱ足るのである。然らば如何なる方式に於いて治穴を決定するか、といふに上掲表の治穴配合の方則に従つて穴を決めるのである。又穴をとるには上掲「五行要穴」を知らねばならぬ、木火土金水にそれぞれ臓腑が配当されてゐる。臓は陰で、腑は陽である。各経各々に五行の性質を帯びた穴がある。従つて、各々はその性質を有してゐると解してよい。これを表にすれぱ次のやうになる、この表の穴を図式にしたのが、要穴図なのである。木生火、火生土、土生金、金生水、水生木が相生である(母子関係を示す)木尅土、土尅水、水尅火、火尅金、金尅木が相尅関係を示してゐる(相生と相尅から勝復関係が出て来る)
 これ等木火土金水にそれぞれ臓腑を配当して、それを、脉証と合せれぱよいのである。そして治穴配合の方則にのつとつて、臓腑の虚実を弁ずれぱ後は所用の穴が出て来るのである。後は、補穴を補し、瀉穴を瀉せば治療は終るのである。

第七図表 五行要穴図
五行要穴図
上図中央にあるのが正穴、母方にあるのが、母性穴、子方に有るのが、子性穴、尅線上で、勝つところにあるのが尅穴、不勝ところにあるのが畏穴、その周囲にある、原穴、郄穴、絡穴、募穴、兪穴を圏穴と称して置く。

第八図表 十二原穴、要穴、郄穴、絡穴、兪穴表
十二原穴、要穴、郄穴、絡穴、兪穴表

第九図表 治穴配合の方則
治穴配合の方則

第十図表 臓腑虚実補穴瀉穴表(治穴配合の方則によつて取穴したもの)
臓腑虚実補穴瀉穴表
第一公式正経自病の時は左表の外に自経圏穴を虚なら補、実なら瀉にとる又陰陽虚実あるとき、例、陰虚陽実のとき同一圏の陰穴を補ひ陽穴を瀉すべし。猶ほ虚の時は母性圏穴を補、実の時は子性圏穴を瀉す。
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